音楽🎶と絵画🖌 ~亡き王女のためのパヴァーヌ~

今、ラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』を
弾いている大人の生徒さんがいます。

所説ありますが、
この曲はスペインの宮廷画家ベラスケスが描いた
マルガリータ王女の肖像画からインスピレーションを得て作曲した、といわれています。

ラヴェルによると
この題名は「亡くなった王女の葬送の哀歌」ではなく、
「昔、スペインの宮廷で小さな王女が踊ったようなパヴァーヌ」という意味のつもりだったそうです。

また、最近になり「亡き王女」という題名は、
フランス語でinfante défunteとなり 韻を踏む言葉遊びでつけたものであると言われています。

私は音楽と同じくらい絵画(鑑賞専門です😌)が好きなのですが、
生徒さんも美術がお好きで詳しく、
この曲の背景について話が盛り上がりました。

美術と音楽って密接な関係にありますよね。

クラシック音楽は絵画との結びつきが大きく、
絵画を基に曲が作られたということも多く、逆もまた然りです。

ですので 西洋音楽史を勉強すると、
おのずと西洋史と美術史にも興味がわいてくるんです。

名画にインスパイアされた曲といえば、

有名なのは有名なのは
ムソルグスキー作曲の「展覧会の絵」

彼の友人であるロシアの画家、ヴィクトル・ハルトマン(ガルトマンとも)の死を悲しみ、
絵の遺作展を訪れた際の散歩(プロムナード)の
様子を曲にしています。

「展覧会の絵」はそこで見た10枚の絵の印象を
音楽に仕立てたもの。


ドビュッシーが葛飾北斎の作品に影響を受けて
作曲した「」や

ラフマニノフ交響詩死の島
(ベックリン作「死の島」から)、

オーストリアの画家クリムト壁画
「ベートーヴェン・フリーズ」

ベートーベンの第九交響曲をワーグナーが解釈をし、クリムトが絵画で表現した
横幅34メートル、高さ2メートルあるコの字型に壁3面に描かれた絵巻物の壁画です。



やはり音楽と絵画の関係は深いと感じます。

絵を見て頭の中で音楽が流れたり、
音楽を聴いて風景が浮かんできたり、
イマジネーションを刺激されることってありますよね。

音楽も絵画も、言葉で伝えたり 届けることは出来ないけれど、人の心を動かすエネルギーがあるというところで
共通していると思います✨

作曲された経緯を知ると、
さらに深い表現ができそうですし、
曲へのイメージも変わってくるかもしれませんね!


生徒さんが使用していているのは
すこし弾きやすくアレンジされた楽譜です😊

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